先日、静岡県にありますバーCOMBLE(コンブレ)に行ってきました。
混雑していたこともありましたが、東京からは高速バスで片道約4時間半ほどかかりました。

このバーの製作現場でもお手伝いとしてお仕事をしたことのあるマスターの中山様と当時の現場のことなど色々なお話をさせて頂き特別な時間を過ごすことができました。

背もたれがアクリルでできた店内の椅子は体重をかけたら壊れてしまうのではないかと思うような緊張感のある椅子でした。このアクリルの危なっかしい「背もたれ」という存在が私には面白いと感じられました。それは詩的でありアイロニーを感じさせる表現のようです。

「インテリアデザインとは何か?」それを考えさせられるような、そんな空間でもあると感じました。何杯かカクテルを飲みながら自問し、自分なりの答えや気づきが得られたように思います。

空間だけではなく、そこに置かれる家具やプロダクト、その一つ一つをデザインすることは、今の時代でできるかというとそれは難しいかもしれません。

ただ、このバーコンブレのように地元の方々だけでなく、北海道など遠くからもわざわざ来ていただけるような、愛される空間を私もデザインしたいと思いました。帰られる皆様が「また来ます」と笑顔で帰られていたのがとても印象に残っています。

櫻井 春彦